この体系には一切に対して唯一の原理がある。闇い自然根底のうちでも永遠なる明澄のうちでも、統べているものは同じ一つの存在者である。諸物の固硬と離隔とをまた統一と柔和とを生ぜしめるものは同じ一つの存在者、すなわち善においては愛の意志を以て、悪においては怒りの意志を以て支配しているその同じ存在者である。精神としての神のみが両原理の絶対的同一性であるが、しかもそれも両者が神の人格性に服従していることによって、またその限りである。人間のみが神の内にあり、そしてまさにこの神−内−存在によって自由であり得る。彼のみが中心的存在者であり、この故にまた中心のうちにとどまるべきである。人間のうちに万物が創造され、また神は人間を通してのみ自然をも受け入れて自らと結び付けるのである。人間は新しい盟約の初まりであり、彼自身は神と結び付けられているから、彼を仲介者として神が最後の分開の


