精神は自我であるという規定を見出す。自我は完全に単純で一般的なものである。自我があらゆるものを自分の生命をさえ捨象することができるということが自我の一般性を形成しているのである。精神は自己内で区別されている。自我は自分自身を自分に対立させ、自分を自分の対象にし、且つ確かに最初は抽象的な区別から自分自身との統一へ復帰する。自我がこのように自分の区別作用のなかにあっても自分自身のもとにあるということは、自我の無限性または観念性である。この観念性は最初は、自我に対立する無限に雑多な素材に対する自我の関係のなかで確証される。
