全から個、個から全、全体から個体、個体から全体・・魔術的観念論、魔術によってのように、精神をもって物質界を支配することができ、理念を現実化することができるという、精神力への極度の自信である。人間の精神が時空を思うままに支配することができると考えるのである。意識は何の限定もない自由に遊んでいる。イロニーは永遠の敏活、無限にして完全な混沌の、くもりのない意識である。時空に対して、またあらゆる態度決定に対して主権と自由を自負している。近代精神の中核である自我意識が宇宙や全一と名付けられた空無の中に空転して、仮の自己満足を得ようとしている危機的現象であり、思想態度は実体に直接反映している。未完成のものが多いのも完成という限定を意識的に排斥するからである。またしても激しく深い失望と虚脱と落胆の状態に陥った。でけぇ体して何て神経の細やかな野郎だ。宇宙の全貌を最微から最大にわたって収めようとし、その精力的なことは驚嘆に値する。世界のすべての事物、たとえば「三千年前に一つの世界から送り出されて来て今眼を打つ星の光の震え」にも心を開き、過去も現世も此処も彼処も人間も物も現実も夢も一体として感じ取る、非常に高い完成度を誇る。その自然は生きた一つの全体で神秘と不気味さを潜めている。驚くほどの生気に溢れ、英雄性が爆発する。専ら芸術活動として自己の充実に専念する。現在と過去の事件が入り乱れ、物質的な飢えと精神的な飢えが対置され、真善美への愛が勝利を得る。野放図な奴だ。個人は罪なくして全体の犠牲になる。しかし、その犠牲によって超個人的な、より高い法則は確かめられ、人類は向上する。彼自身の苦闘の生活を省みて、個人の存在の意義、そして個人が負う悲劇の根本はどこにあるかを追究する。全体的なもの、超個人的なものに盲従するよりは、個的存在は世界に反逆しそれと戦い、犠牲となって倒れることによって、超個人的な世界意志に常に新たに仕えてゆくという悲劇的な定めを負うている。個人と全体とが相互を否定し合って、大きい発達が実現してゆく弁証法的思考法で、ヘーゲルに影響された形而上的悲劇感である。枠も世界も盲目的な意志によって貫かれ突き動かされている。技術進歩による富と力の獲得の大規模化の必然の結果である大戦争、最後の戦闘の諸場面は凄まじい限りである。驚くほど嘗てないほど信じられぬほど己の力が上がり高まり充実しているのを感じる。進展の大原動力になる。彼のとってきた歩みが時と共にその在り方を世界的な関連に広げることになった。16才で壊れた後始末が過酷な懲罰主義であったことが16才以後の彼を非常な苦境に陥れた。思い上がった無節度の為、実現もほんの一時の夢と破れ、またしても本土は壊滅的な戦禍に見舞われて、二度目の敗北を被った。全力をあげて渦中に飛込む。新しい生活のリズムが慣用の表現形式に耐えられずにそれを爆破することもあるし、また歴史が我々の精神の前に開いてみせた深淵の底に、今までにはなかった程度に降り立つということもある。期待は本質的にずっと高くなってきた。彼のおかれた歴史的境位を総括的にいえば、近世近代にかけて営々として築き上げられてきた文化や生活がそのままでは維持できず変容を余儀なくされてきた。人間の暗黒面を大規模に実演してみせ、人間の不条理を実感させ、精神的に生存の根底を覆すことになった。今までにない空漠とした精神空間の中での苦闘を続けている。実現されるべき環境は以前とは全く違っており、それが大きい困難のもとであるが、新しい現実の総体に対処して、この態度を貫こうとする。時代環境の変化の中に常に歴史の進展を見、闘争を直結させている。権勢を拡張し、ますます上にのしあがろうとする。ますます変貌してゆく。真剣な生活には創造の喜びと共に深刻な苦悩が伴う。生の混沌とした本源、デュオニソスの名によってそれを象徴させ、そのデュオニソス的なものを含めた生の全容に対して陶酔をもって「然り」をいい、生の最も恐ろしい面をも是認する積極的な人生態度を唱えた。それは強い生命力の肯定であり強者の哲学である。超人、力への意志、荒涼とした状況の中にあってデカダンスに打ち克ち真に生命にみちた生き方を探求する。「神は死んだ・・我々は今果てしない無の中を彷徨っているのではないか。空虚な空間が我々に吹きつけてくるのではないか。いっそう寒冷になってきたのではないか。たえず夜が、しかもより多くの夜がくるのではないか。・・」強力な生命、強力な生き方への礼讃、自由で強い生命力の発現、荒々しい美しい世界、本能と性の世界に大胆に踏み込みながら天国をも地獄をも究めようとする。観念論的哲学体系の完成者で、世界の総体を発展させるもなとしての精神理性の絶対的な自主性を確立したが、更に世界の歴史をその理性の弁証法的な自己運動とすることによって、すべてを動的に発展的に掴み、新しい時代感情の深い表現者になった。独特の異様な雰囲気である。彗星のように出現し若くして逝った、復活は有り得るか。全一性を一身に具現する。魂を奥底から揺すぶる。宇宙万有を統一的なものとして掴み、種々の個体の限界も、生と死、物質と魂の区別も止揚され、一切は互いに融け入り、魔術的な連関をもつとされる。我々の奥底にあるものは、宇宙の根元の力と相通じて共に働くものと考えられるから、霊性は物質的な世界をも支配することが出来る筈である。全身全霊をもって感じ考える。万有の中を旅する。万有は内部にある。心の内部へ神秘に満ちた道が通い、永遠の世界と無限の広さ、過去と未来は我々の内部にある。神秘的統一世界を表す。古典主義の中心的性格は完成、ロマン主義のそれは無限、ロマン主義を人間精神のタイプの一つとして見ると、内面的であって、無限追求と流動的な発展、音楽性などを特徴とし、古典主義の普遍的、世界主義的な規範性に対して個性の権利をどこまでも主張する。芸術的な現われとしては自由で創造的な空想性へと傾く。度を越しては無節度な独りよがりとなるが、一般にロマン主義的なものが人間精神の一つの重要な要素であり、文化発展の大原動力として、形を変えて繰り返し繰り返し現れてくる。過去に16才に憧れの念を寄せるのは遠いものを追う心から、個性の尊重と主張、個性的発現に敬意をはらい同時に遠くを求めて自己を拡大する意欲を満足させる。無限への追迫とは全一的なものと自我との合一を憧れること、それは非常に、自我の無限の拡大、または絶対自我の確率を目指す。感情と知性との綜合をもって宇宙統一的把握を目指し、その意欲は、夢や無意識の世界に没入することになる。意識は一点に集中され世界と繋げ繋がり結び付け付き一つに合一する。大浦に相手がいてやりまくってるのか･･羨ましい苦しい情けない・・心の底から求めている渇望している女性の愛に飢えている・・時期さえ合えば御前にもどうこうと言ってくれる向きも沢山あったのだぞ、全部逃してしまった、これから抱くけど・・
