嵐の前の静けさだ。16才と今は、生涯において最も多く読書した時期であった。いつになく全身に無限の気が充実している、こういう時の俺は己の最大最高の全力を出し切れる。頂点はいつも一人、多分に青春の感傷、内省的な彷徨時代、こんなにでかかったっけ・・こんなに大きかったのか、俺は・・突貫工事でやり終えた。だからこの枠を包んでいる殻も障壁も取り外し取れ外れ突抜破り破れ破られ世界と一つに・・16才も全部の軌跡道程も生々しい実感を持って迫って来る。俺の枠の中で決定的な最後の糸が切れた。


