枠を忘れろ！！己は中心核から全体で先である。自分は、枠よりも、中心核で全体で広げ広がり移動し続けて来た先であるのだ。枠よりも16歳から広がる中心核から広がる全体である。自分は枠よりも中心核から全体である。中心核と全体としての己が枠を引っ張り上げるんだ。十六歳で枠に充満し飛び出し越えてからは、全体まで広げ広がり続け、更には中心核まで移動し続けて来たんだ、枠から広げ広がり移動し続けた先に成るのだ。自分という意識は枠よりも中心核から全体に移る。自分の為すべき行為、もつべき体験のどんなに僅かな部分といえども、広大無辺なる宇宙の諸事象と関連し合っていることを、彼は今、洞察するようになった。静観の瞬間にこの関連が認識できたとき、彼は新たな、より充実した力をもって、日々の仕事に励むのである。彼の仕事、彼の苦労、それは壮大な霊的宇宙関連の下に為されるのだ。瞑想を通して霊界との結びつきを得た人は、生まれてから死ぬまでの間だけではなく、永遠に存在し続けるものを自己の内部に体得し始める。自己を認識し直観する。もっぱら生き生きと、健全な感覚と鋭敏な観察力を用いて、感覚世界に観入し、そして自分の感情に自己をゆだねればよい。自己の内部に沈潜する静観的態度と結びついた芸術感覚は霊的能力を発達させるための最上の前提である。芸術感覚は事物の表面を貫いて内奥の秘密にまで及ぶ。
