天人思想と自然観、造化（万物の創造主であり神であり天）と人との関わりを明らかに、絶対者つまり造化が個の働き、自分の努力を森羅万象に植え付けていく。森羅万象、そこに草木がある、花がある、これは全部造化の働きによって生まれてきたもの、造化の心が我が心であるならば人と自然も一如なのだ、東洋の合理である。人間を自然に溶け込ませて観察し思索する。人間の中に自然を見、自然の中に人間を見る。人と自然と渾然一体となって観察し認識する。人間は造化発現の作用により自然の中につくられたもの、この自然も造化の働きによってつくられたもの、人間も自然の一部であり自然の中で生きるすべてのものが共存していく。人間は『神の似像』として特別な存在であって自然の支配者である。
人類一切の進歩とか文明・文化というものは、これは人が人の内面生活に返る、自分が自分に返る、という、個人個人の心を通じて初めて発達するのである。言い換えれば、個人の偉大さというものの上に、社会の或いは人類の一切がかかっているのである。人間の内には表面に現れるより遥かに多くの理想的意欲が存する。縛られたものを解き放つこと、底を流れるものを地上に導くこと、この一事を成就すべき人間を人類は待ち焦がれているのである。
