宗教的共感は新たな個性の感情への展望を与える。宗教的思想の根本的背反の一つ、個性は宗教によって要請される感情的普遍性の否定もしくは少なくとも制限と思われる。「すべての限定は否定なり」それは有限存在を意味する。有限存在の限界を破り無限を掴む。それをその心理学的社会学的及び倫理的側面から記述し得る。個人的意識、社会的意識、倫理的意識の進歩は同一の点に向う。それは次第に分化してゆく最後に新しい統一に至る経過を示している。原始宗教の諸概念は漠然としたもの、ポリネシア人のマナはあらゆる物に滲透する共通の神秘的素材、「ある種の超自然的な力または影響であるが物理的な力をとっても現れ人間のもつどんな種類の力とか美点の中にも表現される」精神とか霊魂？前アニムズム的概念である。すべての高級の宗教の第一の最も重要な機能の一つは神聖な聖なる神的なものと呼ばれていたものの中に人格的要素を見出し明らかにすることであった。言語と神話は血縁が近い。人間文化の最初の段階において両者の関係は甚だ密接であり協同は甚だ明らか、同一の根から出た二つの異なった芽なのである。
