魂を満たし満足させるのは、多く知ることよりも物事を内的に深く感得し味わうことである。霊操者は歴史的出来事から真の礎を掴む。真の礎とは、歴史を貫く原動力（その中で人間・世界の内的本質と運命が開示される力働的本体）を意味する。歴史の中で今も働いている道なる神の活きのことである。全霊操の礎である。霊操者はこの礎を土台に据え、全霊操中常にこの礎に帰り、それを深める。歴史的出来事を記憶の裡に引き入れる。神の恵みが自分を助けていることを前提として、真の礎を保ちながら、自分で静かに想い巡らし推し量る。霊操者のこの積極的働きは神の恵みを前提とし、神の中に沈潜し恵みを受けて行われるものであるから受動的能動性であると言える。霊操を忠実に実践するなら魂を満たし満足させる、人間全体を天上的な幸福で満たす。魂の充足は、内的に感得し味わうことによって得られる。内的感得、味得とは身心全体で感動し魅了されることである。歴史の中に隠された意味を見出すことによって感動が起こり魂は満たされる。
