主人公である彼が、あまりに高貴で誠実で逆境のうちにも内面的に名誉を重んずる人物、生きた人間を造形することで実現した。あの人はわたしのものだ。ドイツ的内面性、ロマン主義的傾向を現代に純粋に保って、自我の分裂に苦しみ、東洋にも深い関心を注いで、いわば小我を越えて宇宙的な大我の世界に入る。時が経てば経つほど、ますます輝きを増すだろう。嵐と衝動の気運、人間の内面でのエネルギーの沸き立ち、精神的活力が力強く解放され自由な自主的活動に入る。人間存在の根源としての自然への復帰、またしても旺盛な食欲性欲睡眠欲・・性欲も16才丹田からの生命と力動感のみなぎり、活力の源、丹田という泉から出ている。人間としての彼からは言うに言われぬ魅力が発散していた。えもいわれぬ魅力に溢れている。受難と昇天を主題とし、熱烈な敬虔主義的心情をみなぎらせて、音楽的な陶酔へ人を引き込み、全編は天地を主宰する全能の創造主に対する一大讃歌になっている。人間は神の前に立ち得る存在？神はあらゆる理性を超えており、信仰と祈りによって授けられる神の恩寵によって初めて、無力な人間が何人にも隷属することのない自由を獲得する。思想と現実面での意力、静観的？強烈な意志人、凄まじい威力だ。一般に規則からずれ歪みをもったもの、平衡と均斉を越えて力の誇示に向かっているもの、しばしば過度の装飾的壮麗を特徴としている様式、しばしば誇張に走り時には怪異な様相をおびることもある。様式を最も具体的に思い描かせるもの、力と権威を示して人を恐れ入らそうとしている意図、絶対主義王政、その君主権の輝き、支配し統一し代表しようとする意欲、様式における調和面、シンメトリー性などに現れており、合理的なルネサンス様式から発し、単なる調和と均斉に満足せず、その豪華をあくまでも強調しようとする。統一的有機的な近代国家への歩みを進める。個人の自覚を促した大運動、近代的な個人の精神の確立に向かいながら旧来の意識もその存在を強く主張し、そこに精神の分裂があった。内的状況、つまり中世期的なものの最後の現れと進展しようとしている近代精神との激しい相克、天上的なものへの志向と地上的なものへのそれとの分裂緊張、時代の転換期における動揺と不安の現れ、中心帰一的な調和均斉の面、天上への思慕を強める。一人の主人公の生涯、全部の才能力が一杯満開に盛んに開花する。内面の分裂緊張は全体を貫く骨、神の国に憧れる。満足せず妥協せず恐ろしく貪欲だ、遮るものなし！！すべてのものは色彩も形も明確でなく、いわば霧の中に包まれ幻影的である。輝く陽光は形と色をはっきりと呼び覚まし、しかもその形と色は事物の本源の姿を思わせることが多い。基本形式があって、それがそれをめぐるそれぞれの状況に適応しながら自己を貫いてゆく変化の過程に生命の姿がある。感情の深みから立ち上るような神秘さと戦慄を含んでいる。
