字を書き込み入れ印刷し続ければ、頭にも心にも体にも書き込み入れインターネットも世界も知り理解し尽くし動かせる。巨、巨人！？になりたい。じゃあ、行って来る。あの輝く星空は彼の中にあったはずだ。全体としての己の中に全他者を包含包括し、独我性から女を抱く。世界は感情的、天地有情なのである。私‐世界、あるいは意識‐対象という二極分裂を超えていく道、世界と私は地続きに直接接続する、梵我一如の境地にまで自然に運ばれていく。第一楽章は劇的で悲愴ではあるが、あくまで此岸の世界の孤高な境地が表現されており、第二楽章の終局が近づくにつれて、俗世にまみれた自分の心と世界という二次元的分極作用が次第に一つに融けていき、深い安らぎの世界に運ばれていくような境地に連れて行かれる。哲学も芸術も究極的には一つのものを目指しているような気がする。16才をより思い出せるようになってきた、16才の感覚を今の感覚のように。あの16才でサルトルがどう、サルトルに熱狂した人がどう、なんて思ってた時も今に！！遥かに行くことは遠くから自分に帰って来ることなのだ。感覚的に結び付いてしまった。今はどんなに遥かに離れていても、やがてはいつかはそこへ帰り着く彼の出発点、幼年期における自分自身の存在を意味していた。彼はたえず「旅の空の下に」ありながら、ただ自分自身だけを探し求めている。自分を十分に自分の手で確かめて見たい。人間は自分から外に出、また自分に還って来る。今住んで居る自分は過程の中の自分、いつか決定的に自分自身と巡り会うために今仮にそこに宿っているだけ、彼はまだ自分を探し出す旅の最中にいる。冒険を愛する生まれながらの放浪者？自分を新しい感覚に触れさせて、今あるものを破壊して先へ進もうとする意志、凶暴な意欲の表れであった。ある感覚の目覚めが、幼年期にのみ味わうことのできたものとの原初的触れ合いの感覚がまた鮮やかに蘇ってきた。彼にとって戦慄的な出来事であった。あの鮮烈な感覚を今再び手にしつつある。感覚を目覚めさせる。自然が直接彼の内部に入って来る。彼は感覚の原点に立ち返って、其処からはじめて表現に達し、思想を生み出していく道を探索し始める。それはいわば「喪われし時を求めて」どこまでも遡っていく心の旅であった。彼の魂は深く自分自身の出発点に帰りつくことを求めている。遠くから元の自分自身に帰りつく道をたえず探し続けていたのである。彼の中に生き、かつ働いている経験は、明らかに円環的構造をもっている。彼は自分の現在をたえず超出していく。自分の内部に芽生えた、やむにやまれぬ欲求に駆り立てられて遥か彼方の国へとやってくる。そこからたえず旅立っていく。旅の過程において成長していく。彼の経験は豊かな内容を増し次第に深まっていく。彼は深く感動する。いつのまにか決定的な命名を待つまでに成熟していく。ものがその真の姿に還っていくことである。自分の現在から遠く離れて行きながら、遥かからまた元の自分自身に帰って来る。それが経験の真の姿なのだ。言葉が自分自身の深い経験によって裏打ちされ、我々自身の行動によって新しく定義されていく。すべての既成観念を流しさり、幼児のときの物との原初的接触の感覚を取り戻すことによって、そこから出発して、新しい自己を再建していく。変貌のはてに彼は本来の自分自身へ帰っていく。究極において、自分の終着点は始発点と一致する。人間の宿命がしからしめる必然なのだ。人間は自分のまわりにある、そして自分自身の中にもある自然へとやがて帰っていく。生きることは自分の根底にも露われている自然に帰ることだ。永遠に回帰的な自然のリズムを再現する。青春の怒涛の時代にどれほどそれに反逆を試みようと、人はいずれ自分がそこから生まれ育っていった大地へと還りつくのである。それは悲しみであると同時に深い慰めでもあるのだ。経験の世界が一つの円環的状態に達したこと、人間の精神の限界が何であるか、またしても驚くべきことが起った。この厚みを非常に増した新しい経験の層を通して、自分というものが再び見え出したこと、それが自分であるということは、それが以前に定着された自分と実は同じ自分だったということだ。〈自分〉が本質的に変貌するということがあるとしたら、それは自我が毀れてしまうときだけであろう。魂の中の同一性が崩れ、全体としての自我は、瞬間瞬間によって変わる無数の感覚的アトム的自己に分解していく。そのときにのみ、本質的な変貌ということが生じるのである。それは、つまり、自己崩壊ということなのである。相手を自分の中に引き入れると同時に、自分も相手に与え尽す。彼の魂は想像の世界をさ迷い続けていた。心の向う先、自分の血に流れているものの深淵を探る。自分の外へ超え出ることでありながら同時に自分の根源へと帰っていくことでもあった。感情と愛情とは結晶する。結晶をまちながら飽和状態の液体のようになっているのが悲しみの本態なのだろうか。自分がそういう一種の空間のような存在である気がする。この言葉のうちには彼の存在に含まれている秘密のすべてが隠されているような気がする。
